えいようJoin

Business Column

お仕事コラム

移住は転”食” 〜えいようJoinの管理栄養士チームが地域の”食”を訪ねる〜≪高崎市編≫④

群馬県高崎市は東京駅から新幹線で50分という、まさに首都圏の山の手というエリア。関東平野の最後が目で見て分かる自然豊かな町。そんな高崎市には魅力的な観光スポットや特産物が多くあります。
この度、えいようJoinでは、群馬県高崎市の移住定住促進事業の一環で、高崎市にどんな「食」があるのかをリポートするために、管理栄養士3人のチームを緊急組成して派遣しました!色々な食べ物や生産者の方に出会い、高崎市の魅力を肌で感じてきました。
「移住するということは、毎日食べる食べ物が変わる」ことを意味しています。そう、移住は転“食”。高崎市に移住するとどんな食べ物と巡り合うことになるのか?えいようJoinの管理栄養士ならではの目線で高崎市の食をリポートします。

自然素材の味わいを再認識した食旅≪高崎≫~管理栄養士 大角梓~

今回高崎を旅させていただきました大角梓です!

私は幼少期から食べることが好きで、栄養の勉強をしたいと思い、大学は食物学を専攻。卒業後、食事の面から健康をサポートしたいと思い、管理栄養士免許を取得。取得後、病院にて、献立作成、栄養指導を実施。また医療ではなく食事から予防改善を行う栄養療法(NST)に携わってきました。 その後、食品卸会社にて日本中世界中のおいしい食べ物を企画し、販売。 

普段から食べることが多いので健康維持のため、ジョギングや筋トレを始めました。健康を意識していくうえで、管理栄養士として食事のサポートだけではなく、運動面からもサポートしたいと考え、どの年代の方も日常生活に取り入れられるヨガに興味を持ち、ヨガインストラクター(全米ヨガアライアンスRYT200)の資格を取得しました。   

現在は、ヨガで身体のコンディショニングを整え、食で体内環境を整える、身体の外側内側から健康をサポートできるようヨガレッスンや食品の企画作りをしています。その他、アーユルヴェーダ栄養学の勉強をし、個々の体質にあったレシピの提案や栄養指導、各種WEB媒体へのレシピを掲載、食品メーカーの社員食堂用のメニュー開発などを手掛けています。

私達は肉や魚や野菜、果物など、スーパーや八百屋さんに行けば、何不自由なく購入することが出来ています。そんな便利な生活をしていると、「この野菜達はどんな想いで育てられているのだろう」と考えることを忘れてしまいがちです。

しかし、生産者の方々は本当に大切に、大切に育ててくださっていて、とてもこだわりがあるものが多いです。

私はレシピ提案をする際、「こんな素敵な農家さんがいらっしゃって、ここで買えるよ!」と、なるべく生産者さんのこだわりを一緒に紹介しながら、その想いを伝えるようにしています。そうすると調理した際に、よりその素材が美味しく感じたり、食卓の話題に上がったりすることもある。それを伝えていくのも管理栄養士が出来る仕事だと考えているからです。

今回は、高崎地方創生プロジェクトを通して、高崎で頑張っている生産者さんや飲食店さん、その方々の想いを少しでも多くの方に知っていただき、皆さんが高崎に足を運ぶきっかけとなるようご紹介していきます!

「道の駅」の食材を使ったレシピ考案!

今回の旅のミッションの一つでもあるレシピ作り。道の駅の調理室をお借りして、管理栄養士3人で定食を作りました!

テーマは「道の駅で揃う食材を使ったレシピ」。

今回選んだ食材はこちら!調理に必要なほとんどの食材をこちらの道の駅で用意することができました。

<Menu>
●イタリアン風 トマトおきりこみ
●春のてんぷら ふき味噌と梅かき揚げ
●採れたてホウレン草のおひたし
●梅ゼリー

イタリアン風おきりこみは後述していますが、昼食にいただいたおっきりこみからヒントをいただいて作成。トマトが美味しそうだったので、イタリアン風にしてみました。ほうれん草、しめじ、長ネギ、トマトを炒めたあと、濃厚なトマトジュースで煮込み、隠し味にトマトケチャップと高崎ソースを使用。あとは塩のみと、本当にシンプルな味付けにしました。それぞれの野菜の旨みと甘みが引き立ち、野菜の味わいを活かしたレシピに仕上がりました。

天ぷらは旬の山菜(ふきのとう・たらのめ)を使用。天ぷらに使用しない部位でふき味噌も作り、天つゆではなくふき味噌で天ぷらを食べることに!初めて食べましたが、ふきのとうの香りが味噌からふわっと香り、とても美味しかったです。

また群馬は梅の産地としても有名とのことで梅製品も豊富に揃っていました。そこで、かき揚げにはカリカリ梅も使用。大和芋のホクホクとした食感に、梅のカリカリ食感と塩気があいまってタレがなくてもそのまま美味しく、これも初めての味わいでした。

続いて、レシピ作り前に伺ったTONAMI FARMの利波さんからいただいたほうれん草を使用して利波さんおすすめのお浸しに。お浸しと言っても、醤油等で味付けするのではなく、湯がいてそのまま塩につけて食べるだけ。ほうれん草が甘くて美味しいからこそ、シンプルな味付けが一番!

デザートは梅ゼリー。大きな梅が梅酒に浸かっているものを使用して、そのままゼラチンで固めてゼリーにしました。梅がゴロンと食べ応えがあり、梅酒の香り豊かな風味と杏仁のような甘い味わいが楽しめました。

3人で材料を買うところから一緒に相談しながら作り上げた献立。道の駅にある食材を見てからメニューを決めようと言っていたのですが、私では思い付かないアイデアも次々に出て、とても勉強になりました。

道の駅 くらぶち小栗の里道の駅 くらぶち小栗の里 
〒370-3402
群馬県高崎市倉渕町三ノ倉296-1
027-384-8282
毎月第2木曜日 12月31日~1月3日
店舗情報

甘みたっぷり!有機栽培のほうれん草農家 TONAMI FARM

くらぶち草の会所属の利波さんの農園に伺わせていただきました。

利波さんは富山県出身で13年前に倉渕市に移住してきたとのこと。農業を始めて15年とのことですが、始めた時から有機栽培にこだわりがあったそうで、「自然のもので育てたい。光や空気や土等いろいろなものを吸収して美味しいものを作りたい。何より味にこだわりたかったんです!」というお言葉を聞いて、利波さんの並々ならぬ思いが伝わってきました。

現在は年間を通してほうれん草を育て、春はスナップえんどう、その後トマトや人参、秋にはブロッコリーも育てているそうです。

今回はその中のほうれん草のハウスを見せていただきました。

ハウス一面にほうれん草がぎっしり植えられています。思っていたより丈は低め。そして、1束に対して葉が大きく、とても立派でした。さらに触ってみると、とても柔らかみがありました。特に今の時期は1年の中でも一番ほうれん草が美味しい時期なのだそう。気温が低いため、大きく育つのに夏に比べて3倍の時間が掛かるとのこと。そのため土からじっくり栄養を蓄え、甘くて味が濃いほうれん草になるのです!

利波さんおすすめの食べ方は、夏はバターソテー、冬はおひたしだそうです。おひたしは茹でたものを塩に少しつけて食べると、ほうれん草の甘みがグッと引き立つとのこと!

私も試してみようと思います。

<ほうれん草のおすすめワンポイント!>

ほうれん草はビタミン類、ミネラル等非常に栄養価が高い緑黄色野菜です。特にカロテンを多く含んでいます。β-タカロテンは抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。

となみ農園(くらぶち草の会)となみ農園(くらぶち草の会) 
〒370-0018
群馬県高崎市倉渕町

店舗情報

 

地域の食探訪!

お母さんの愛情たっぷりごはんが味わえる道の駅 くらぶち小栗の里

高崎に到着してすぐに向かったのは、道の駅「くらぶち小栗の里」。ここでは地元で採れた野菜やお米、卵が販売されています。その一角に食事処があり、昼食をいただきました!

今回いただいたものは群馬県名物「おっきりこみ」。おっきりこみとは幅広の生麺を、旬の野菜やきのこなどと一緒に煮込んだ料理。群馬県の一般家庭でおっきりこみが食べられるようになったのは、石臼が庶民に広まった江戸時代中期以降だそう。群馬県は、年間を通して晴れの日が多い気候と水はけのよい土壌に恵まれているため、古くから小麦栽培が盛んです。小麦から作られる食事が発展し、その代表格と言えるのが「おっきりこみ」です。

麺は、このお店で働くお母さんたちの手打ち麺。弾力がある食感で味噌や野菜の旨味が染み渡る優しいお味でした!

お母さんからお話を伺うと、味噌も手作りなのだそう。塩角がなく大豆の旨味が感じられる味噌。伺った際、味噌は販売していなかったのですが、タイミング合えば手作り味噌も購入することが出来るとのこと。家にお持ち帰りしたかったのですが、それは次回のお楽しみにしたいと思います。

ここにはおきりこみの他にも人気商品が!

それがこちらトマトカレー。

トマトをたっぷり使用し、野菜の甘みを引き出しているカレーです。しかもこのカレー、なんとお肉を一切使用せず作っているそう!作る工程の中で素材の旨味を引き出しているから、コクがある味わい。また、野菜のカットの仕方で食べ応えを出すなど、こだわりと工夫がいっぱい感じられました。

<トマトのおすすめワンポイント!>

真っ赤なトマトには栄養がいっぱい。その中でも今とくに注目されているのがリコピンと呼ばれるかカロテノイドの一種。トマトの赤い色はこのリコピンの赤なんです。

このリコピンですが、生活習慣病予防や老化抑制にも効果があります。リコピンは同じ量を摂取した際に、生のトマトより加工品の方が2~3倍もリコピンを吸収されやすい性質があります。また、油を使った料理でも比較的熱に強い性質を持っているので、生のトマトだけでなく加工して召し上がるのもおすすめです!

搾りたての生乳を使用したジェラート!みるく工房タンポポ

美味しいジェラートが食べたい!と訪問したのは「みるく工房タンポポ」さん。

牧場を経営されている長坂牧場さんが運営しているお店です。鼻高展望花の丘近くにあり、お店の駐車場からは上毛三山や高崎市街を見ることができます。

長坂牧場で搾られた新鮮な牛乳を使用したジェラートは添加物を一切加えていない上に製造者の顔が見える安全安心さ。そして、味わいはもちろん美味しい!伺った時は20以上の種類がありました。定番の「みるく」はもちろん、この時期ならではの「さくら」や「いちごみるく」、その他「クリームチーズ」や「ローストアーモンド」などもありました。

私はシンプルに「みるく」をいただきました。濃厚だけどさっぱりとした味わいで、あっという間に完食!新鮮な生乳を使用しているからこそ味わえる、贅沢な時間でした。ジェラートの他に飲むヨーグルトやソフトクリームもおすすめです!

今回は牧場に隣接しているお店に伺いましたが、高崎駅近くのショッピングモールや、群馬八幡駅前、前橋の百貨店にもお店があるそうなのでお近くに行かれた際は、是非食べてみてください!

<牛乳のおすすめワンポイント!>

牛乳にはカルシウムが含まれていることは、皆さんご存知だと思います。

その他美容を気にしている女性に嬉しいビタミンAやビタミンB群も含まれているんです。ビタミンAは、皮膚や粘膜を保護し、上皮細胞を作る機能に関わっています。また、ビタミンB群がエネルギー代謝に関わるため、代謝が活性化すると、肌も明るくなり美肌効果が期待できます。

是非1日1杯の牛乳を飲んでみてはいかがでしょうか。

ジェラートみるく工房タンポポ 長坂牧場内工場・直営ショップ
〒370-0868
群馬県髙崎市鼻高町1380
027-310-3011

店舗情報

ビジュアルだけではない!老舗の味わい陽気軒

次に訪れたのは、私の高崎出身の友人からおすすめされたジャンボ餃子が有名な「陽気軒」さん。高崎市内から車で20分ほどの吉井町にあります。

実は今高崎で話題の「絶メシリスト」でもご紹介されているお店なんです。ちなみに絶メシリストとは、安くて旨い絶品グルメだけど、後継者の問題等で食べられなくなってしまうかもれない……そんなお店のグルメをたくさんの方に知って食べてもらいたいと始まった高崎市主催の企画なのです。

今回いただいたのは、楽しみにしていたジャンボ餃子と陽気ラーメン、あぶりチャーシュー麺の3品。

餃子がテーブルに届くと、まず大きさにびっくり!こぶしくらいの大きさがあります!みんなで「食べ切れるかなー」と言いながらひと口パクリ。

食べてみて、またびっくり!

本当にふわふわで軽い食感なのです。具材はキャベツとニラの野菜ベース。キャベツだけでなく、ニラが入ることで軽い食感に味のアクセントがついて、食べ応えのある味わいになってまいます。

そして、あぶり焼きチャーシュー麺。こちらは丼からはみ出るほど大きなチャーシューがたっぷりとのっています。見た目は重そうですが、こちらもしっかり煮込んであり、柔らかくて、口の中でホロホロととろけます。

周りを見渡すと、多くご家族連れが。地元でも愛されていて、初めて伺った私でもどこか懐かしさを覚える、そんなお店でした。餃子以外もテイクアウトが出来るようで、近所にあったら通いたいお店でした。

<キャベツのおすすめワンポイント!>

キャベツにはビタミンCやKが豊富に含まれています。ビタミンCは風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があり、ビタミンKは血液の凝固促進や骨の形成に使われます。その他、キャベジンと呼ばれるビタミンUも含んでおり、胃や十二指腸などに対する抗潰瘍作用があり、潰瘍の予防や治療に非常に高い効果があるそうです。そのため、揚げ物を食べる時等に千切りキャベツを一緒に食べるのがおすすめです。

陽気軒陽気軒
〒370-2134
群馬県高崎市吉井町塩川37-4
027-387-7082

 

 

甘辛い味わいがクセになる!焼きまんじゅうオリタ

高崎名物といえば、焼きまんじゅうということで、焼きまんじゅうオリタへ!

オリタ

勝手なイメージで「焼きまんじゅう=お餅を焼いたもの」と思っていた私。
お米、お餅系の消化力が極端に低い私に、食べ切れるものか、とても不安を抱えながらの訪問でした。

お店の女将さんから「お餅ではないわよ!」と言われ、実食!

やきまんじゅう

食べた瞬間……意外に軽い!美味しい!!

やきまんじゅう

実は焼きまんじゅうとは、蒸して作ったおまんじゅうを焼いて、甘辛い味噌だれを塗ったもの。焼き立てはパンみたいに軽い食感なのです。
基本的にはあんこが入っていないプレーンの生地だけのお店が多いですが、オリタはあんこ入りがあるのも嬉しいポイントです。

高崎には焼きまんじゅう屋さんがたくさんあって、お店によって味わいも違うとのこと。食べ歩きして、自分好みの味を見つけるのもおすすめです!

オリタ 焼きまんじゅう焼まんじゅう オリタ
〒370-0824
群馬県高崎市田町108
027-323-9706

 

お土産で買ってきた逸品!

私が今回お土産で購入したのは「20割手作り米みそ」です。

原材料は米麹と大豆、塩のみ。20割とは乾燥大豆を基準にしてその2倍の米糀を使用していることを表しています。一般的な白みそが7~10割なので、それに比べると、米糀の配合比率は約2~3倍になっているとのこと。米麹よりクエン酸が自然発生するため、米麹特有の甘みとクエン酸の酸味が良いバランスになっている味噌です。

この味噌を使用して、おきりこみを作ろうと思っています!

株式会社 糀屋
〒〒370-0006
群馬県高崎市問屋町2-10-4
0120-12-5028

公式サイト

さいごに

今回1泊2日で高崎のいろいろなところに伺い、生産者さんやお店のご主人の思いやこだわりを教えていただきました。
歴史あるものから、美味しい食材、温かな人柄と、多くの魅力がある高崎市。

是非一度足を運んでみてみてください!

管理栄養士プロフィール

管理栄養士/ヨガインストラクター
大角 梓

管理栄養士でヨガインストラクター(全米ヨガアライアンスRYT200)。食事のサポートだけではなく、運動面からも健康をサポート。個々の体質にあったレシピ提案や栄養指導、各種WEB媒体にレシピを掲載する他、食品メーカーの社員食堂用のメニュー開発を手掛けている。